コラム
2026.11.01

10月20日(火)法人での研修会がありました。昨年度も講義頂いた大阪大学の野坂祐子先生によるトラウマインフォームドケアについての説明を頂き、職員が支援の中で受ける心身への影響(「どうしたらいいのだろう」という悩みや焦り、「支援」する=行動を改善することへのとらわれ等)によって傷ついてしまうという事象を構造的に理解するための示唆を頂きました。
私も福祉の現場にいた頃には、「問題とされる」行動を抑え込むことに疑問を抱きながらも、周囲への影響もあるので、やむなく「制止」する。ともすれば「抑え込める職員=できる職員」になってしまい、それがだんだん自分の気持ちもむしばんでしまう。さらには同僚が離職することで、一層「制止・抑制」せざるを得なくなっていくという負のスパイラルに陥っていた経験が思い起こされました。
当法人においても、利用者さんの状況によっては、職員に対して言葉や態度で攻撃的になることや、家庭環境や生育歴などでつらい思いをされた方に対して向き合う中で、職員も心身にしんどさを感じたり(二次受傷)、自分自身を責めるというような例も受けて、「こころの相談ネットふうが」の松岡さんが「支援者の支援」についての研修会を企画してくれました。
昨年度の野坂先生の講義も受けて、今年度は2つの部門からの「実践報告」と法人本部でリサーチをした職場での「チームとしての支援者支援の状況とそのことを受けての変化」についてのアンケート集計報告を合わせての研修会としました。
「チームで作る心理的安全性」というのは、一つ一つの業務は個人単位になったとしても、負担も影響も責任も個人にすべてかぶせたりせず、チームの中でメンテナンスし、しんどい状況にはねぎらいの言葉を掛ける、といったことから醸成されます。
「実践報告」では、「支援者への支援」としての声の掛け合いや、振り返りの機会、困ったことがあった、不安が残るなどの事象をアンケート形式で把握するというような取り組みがありました。つみきでの報告では写真のような貼り紙によって「支え合おう」という環境づくりもしているとありました。
介護にしても相談支援などにしても、ミッションを果たして終わり、流れ作業のようにサクサクと進めることをよしとしてしまわずに、一緒に悩んだり、喜んだりというチームに支えたり支えられたりすることで、自身もゆっくりと成長が実感できる。そんなライフサポート協会であってほしいと思いますし、そのような取り組みをする職員たちに誇らしさを感じます。
