コラム

ライサポ環状線 外回り:2026年9月号 「ネパールの災害を受けて」

2026.09.02

©Life Support Association

column

社会福祉法人 ライフサポート協会

ネパールで大規模洪水発災

 2026年8月26日、ネパールで大規模な土石流が発生し、多数の方が亡くなられ、まだ行方不明の方も数千人単位でおられると聞き及びます。

翌27日、私は出張先で一報を聞きましたが、法人の責任者LINEグループでは早速の各職員の家族に関する安否確認の連絡が入り、いくつかの部門の責任者からも報告があがってきました。家族・親戚と「無事」という連絡が取れた職員もいますが、親せきでまだ連絡が取れない人がいたり、家が流されたりしたという方もおられました。被害の状況が次々に報告があがり、母国の災害に対して悲嘆に暮れる思いが伝わってきました。

ネパール出身の法人職員の活躍

 ライフサポート協会では多くの海外出身の職員が活躍して頂いておりますが、中でもネパールからこられている職員は最も多く、正職員・非常勤職員あわせて16人に及びます。その多くが日本語学校から介護の専門学校や短期大学に留学生として学びながら「特養なごみ」や「グループホームであい」でアルバイトをされ、卒業後、正職員として就業されるという形で働かれておられる方です。

まだ在学中で、学校が終わってからや長期休暇を使ってアルバイトをされておられる方から、「第1世代」となると、法人で働きだして7年目、正職員になってからも5年目に入る人や、日本で出産し育児中の人もおられます。彼ら彼女らの活躍なしに事業を進めることは困難なくらいがんばっております。そのまま日本に住みたい人もいれば、やがて学んだことを活かして母国でがんばりたいという人もいます。

海外出身の仲間とともに

 同時に法人職員内でも、早くからの安否確認と、支援について模索する動きを立ち上げており、提起した北林部長をはじめ部門責任者のみなさんも「ともに働く職員」のご家族の安否や被害状況に心を寄せる動きを作ってもらいました。                   

 受入開始から7年が経ち、特に初期の頃は転居となると部屋探し、就学支援から卒業後の配属先、帰国時の対応、近年は結婚から出産・休職時の対応、ビザの更新手続き…諸々が手探りで関わってきた経過もあって、双方向のエンゲージメントができてきて、いざこうした災害があった時も我が事のように心配する関係になっています。

 被害状況がもっと詳しくわかるにつれ、より心配は深まると思います。場合によっては一時帰国への支援、物的金銭的支援も必要になることも想定されます。

気候変動への対応について

 今のところ明確な原因はわからないものの、地球温暖化による氷河の崩落の説もあります。日本でも多発する急な豪雨もですが、気候変動への対策も問われています。文明の発展を享受してきた国に生まれ、経済成長の恩恵に浴した世代の一人としても幾分かの責任を感じることがあります。残された時間のいくらかでも気候変動にかかる被害を食い止め、その被害からの立て直しにも関わりたいと思います。