ライフサポート協会法人事務局長の石田と申します。どのような業界でも同じとは思いますが、近年私たち福祉業界においても、いっそう情報公開が求められるようになり、ホームページ上で公表している数字も増えました。しかし実際には「それだけ見てもよくわからない」と思われることが多いのではないでしょうか?
よく考えれば、景気の判断や雇用状況、将来推計、注目度(レビュー数)や満足度(レストランなどの評価)に至るまで「世の中は数字だらけ」です。でも、よくよく分析しないと「よい状況なのか?悪い状況なのか?」もわかりにくいですし、必ずしも数字だけで測れないものがあります。結局のところ「数字をどう評価するか?」の物差しがないと、数字を出している側にとって都合のよい情報になってしまうかもしれません…。
私の職務は法人経営にかかわる様々な数字を取扱い、分析し、判断するものです。その中には予算や決算といった経営状況を示す数字もありますし、さらにその中には要介護度や障がい支援区分といった利用される方の状況を示す数字もあります。さらには職員の給与や配置人数など雇用状況や処遇に関わる数字もあります。
このコラムでは、ライフサポート協会で通常公表するデータのより詳しいご説明をおこなったり、内部資料として公表できていなかったデータをお示しして法人事業の置かれている状況についてご説明をできる機会になればと考えております。さらには全国や大阪での調査と比較検証することで「社会福祉事業の課題」について考えるきっかけになれば幸いです。