更新日:2017年9月8日
サービス等利用計画についての相談及び作成などの支援が必要と認められる場合に、障がい者(児)の自立した生活を支え、障がい者(児)の抱える課題の解決や適切なサービス利用に向けて、ケアマネジメントによりきめ細かく支援するもの(厚生労働省HP)です。
今まで、障がい福祉サービスの利用については、ご本人やご家族が事業所に連絡し、見学・体験などを踏まえ、利用につないでおられました。しかし、多様化する福祉サービスや多く存在するサービス事業所の中から、ご本人が安心して利用できる事業所を探すのには、大変な労力を要します。
そういった負担の軽減やご本人様の今後の生活をサポートするために始まったサービスが、相談支援というサービスです。
「こんな生活がしたい」「家をそうじするのがしんどいので、誰かに手伝ってほしい」「一人で外出するのが不安なので、誰かに付き添ってほしい」など、ご本人が望む暮らしや希望などをお伺いし、必要なサービスの情報提供やサービスを提供する事業所等の紹介を行うための計画書類を作成いたします。
福祉サービスを受けるための計画書類を作成することだけが私たちの仕事ではありません。その後のご本人の生活の様子やサービスを使っての感想や今後の意向などを伺うために、定期的にご自宅を訪問し、ご本人からお話を伺います。
福祉サービスを受けはじめて生活の安定化が図られると、ご本人の中で「もっとお願いしたい」「日中通える場所に行きたい」「お出かけするためにヘルパーさんを紹介してほしい」などの気持ちが芽生えてこられる方もいらっしゃいます。そんな時に相談員がご本人の意向を伺い、必要な申請や事業所の紹介などを行うことにより、ご本人が望む生活に近づけるよう、計画の変更などを行います。
新しいサービスを利用しようと思っても、ご本人やご家族の方で事業所を探すのは、「現在空きはありません」「すぐのご利用は困難です」など事業所から言われることが多く、気持ちの面でも大きな負担がかかります。そのような時の対応として、相談員がご本人より意向を伺った上で、条件にかなう事業所に連絡を行って空き状況などを確認し、必要に応じ事業所などを紹介し、ご自宅での顔合わせなどにも立ち会わせていただきます。
また、お泊まり(短期入所)ができる事業所などの見学同行などについても、必要に応じ対応させていただきます。
国としては、平成24年度から3年間をめどに、全ての人に計画相談支援の利用を必須とするという形で考えていましたが、現状として全国的にも計画相談支援の利用についてまだまだ広がりが見られていません。
ただし、ご自身で意思決定や自己選択を行うのが難しいご本人のサポートをご家族だけで行っていくのには、親亡き後のことを考えると不安が生じると思われます。そこで、ご本人の生活をご家族以外の支援者に前もって伴走してもらうことで、今後の不安を軽減できるのではないかと思います。