住所 | 大阪市住吉区大領5丁目6番2号 →地図へ |
---|---|
電話 | 06-4700-2010 |
建物 | (土地とも建物)法人所有 |
造り | 鉄筋コンクリート造3階建 |
面積 | 1315.3㎡(敷地面積815.0㎡) |
図面 | →館内全体図へ |
築年 | 2011/5/1 |
1階合計 | 437.9㎡ |
|
小規模多機能型居宅介護 | 172.6㎡ |
|
障がい者通所:生活介護 | 168.6㎡ |
|
事務所 | 41.7㎡ |
|
2階合計 | 422.8㎡ |
|
認知症対応型グループホーム | 307.8㎡ |
|
地域交流スペース | 45.9㎡ |
|
3階合計 | 271.6㎡ |
|
障がい者グループホーム(ひびき:男性) | 84.3㎡ |
|
障がい者グループホーム(かなで:女性) | 73.6㎡ |
|
障がい者短期入所 | 113.7㎡ |
「大領地域の家であい」は、住吉区内では、住吉東駅前周辺(住吉小中学校の校区)中心に活動してきたライフサポート協会が、初めて隣の校区(大領小中学校校区)に設けた事業所になります。(例外的にじらふ放課後デイでは住吉区以外でも小拠点がありましたが)
施設を建てるにあたってのコンセプトはまさに「地域の家」にあります。地域には当然、高齢者も、障がい者も、子どももいろんな人がいますので、対象者を限定せずに、いろんなサービスを同じ場所で行なうようにして、「地域のどのような人も利用できる・出入りのある家」にしたいという思いがありました。
高齢事業は「地域密着型サービス」をぜひやりたい!という想いがありました。法人理念からしても、大規模集団の施設サービスよりも、地域とつながり、地域で暮らし続けることがふさわしいということで、すでに「きずな」で実績のある小規模多機能型居宅介護と認知症対応型グループホームを開設しました。
障がい事業は、すでに「オガリ作業所」と「総セン通所」で実績のあった「生活介護」を開設しましたが、既存事業所の大きな集団や空間ではしんどい利用者さんもおられましたし、プログラムも独自のものを設けることで、活動の幅も全体としては広がることを念頭に、アート活動をメインとする「るーぶ班」がスタートしました。
障がいのある方の生活の場として「グループホーム」も設置しました。通所の事業所や、高齢者のグループホームとの併設(同じ建物内にある)ことで、「入所施設と変わらないのでは?」「管理的な運営になるのでは?」といった批判もありました。しかしこのことで、従来のグループホームでは専門性が求められるため入居が困難だった方ような身体・知的にも重い障がいのある方を受け入れることができました。キャリアの浅い学生の夜勤パートであっても、いざという場合の建物内での連携が可能という安心感があるため、人材確保においても有利な構造です。
ライフサポート協会2拠点目の「小規模多機能型居宅介護」です。設計段階から「きずな」での4年の経験を踏まえたノウハウを取り入れていきました。
まずは小規模多機能型居宅介護事業所を「1階の正面」に位置づけたことです。「きずな」では既存施設の改修であったこともあり、やむなく2階に位置しておりますが、やはりお年寄りの導線のことと、「地域に開かれて、お客様も入りやすい」構造が望ましいとのことから、正面道路に面した位置に配置しました。
道路からも目に付く「壁画」。その隣の掃出し窓を全開にすれば、オープンテラス状として活用でします。「であいまつり」の際の入口と、食堂が舞台に変わります。日ごろの活動でも、明るく日差しと風が入る場所です。
もちろん、窓を閉めていても、玄関から入りやすい構造とし、リビングを見渡せるキッチン含めて「憩いの空間」になります。日中は、多くの「通所」の方が過ごされます。
居室は5室。うち3室は洋室の個室。2室は和室を区切って使用します。最大5人までの宿泊に対応いたします。
「アート」を活動のメインに置く「るーぶ班」の活動スペースは1階のアプローチから施設玄関へ。その玄関の横扉から入ります。
作業室としては大き目のルームも2室に区切ることができ、真ん中に位置するカウンターキッチンを囲むように配置されています。
身体の障がいのある利用者さんもおられるため、車いすを降りて休憩できる「静養室(たたみ)」や車いす用のトイレも多数設置しています。大きな集団が苦手な利用者さんもおられますし、数人での分かれての活動もできるように、空間を分けて使用できるようにもしています。
掃出し窓の外のテラスには、たくさんの植物が植えられ、季節を彩っています。
「であい」の2階の多くの部分は「認知症対応型グループホーム」にあてられています。9人定員にしては十分な広さを有し、ゆったりしたつくりになっています。
全室個室ですが、西側3室はトイレ付きです。それ以外も近接する場所にトイレがあります。全室バルコニーにも面しており、光と風の通り道はじゅうぶんです。
設計段階の論議を通じて、「同じ扉が横に一列並んでいるマンションの廊下のような形状」を排し、向きを変えながら、部屋も扉も配置されることになりました。このことで「溜まりの空間」を作る構造と、「認知症の方であっても自分の部屋の認識がしやすい」という利点があります。
浴室や居室の真ん中には、明かり取り空間を兼ねた坪庭があります。廊下は構造上、どうしても暗くなりがちなところに、外の光を取り入れる空間を設けました。
食堂は一部たたみコーナーを含んで、入居の方みなさんの食事と憩いの場所になります。パーテーションを外せば、「地域交流スペース」とも一体として使えます。
「であい」の2階の北の隅には「地域交流スペース」を設けています。全面道路からの外階段、もしくは正面玄関経由でエレベーター(2階地域交流スペースのボタンを押してください)からも入ることができます。
毎週木曜日には「るーぶカフェ(→るーぶカフェへリンク)」が営業になります。それ以外も各種施設行事(ワークショップなど)や、お申し出いただければ、地域の方の活動の場として提供もいたしております。
「であい」の3階は障がい者グループホームと短期入所の3つの棟が屋上に並ぶかのような構造になっています。建物の最もユニークなところと言えるかもしれません。
いかにも入所施設然としたワンフロアの構造を避け、男性の方がお住まいになる「ひびき」と、女性の方がお住まいになる「かなで」と、それぞれが独立した形で生活を送ります。身辺面の介護を要する方や知的にも重い障がいがあっても利用ができるように、バリアフリー設備と出入りの安全確認ができる仕様になっています。
「であい」の3階東側に短期入所棟を設けました。男性が泊まる場合も、女性が泊まる場合も、男女ともに泊まる場合も、大人と子どもの方が泊まる場合などが想定されたため、浴室やトイレも2つずつ設けて、パーテーションで2室ずつに区切っての使用もできるようになっています。急な宿泊や、訓練での宿泊・・・いずれにおいてもご本人にとっては「不安」を抱えての泊まりになるため、なるべくなじみの職員で、落ち着いた生活をお過ごしいただけるように、プライバシーを尊重しながらも、スタッフの見守り対応もしやすい構造で設計されています。