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施設長退任のご挨拶

皆さまへ このたび、私は「なごみ」の施設長の職を離れることとなりました。

役職定年という節目を迎え、これまで支えてくださった皆さまへ心より感謝申し上げるとともに、組織運営のため、次の世代へしっかりとバトンを託します。

振り返れば、本当に多くの出来事がございました。人権意識の醸成・パーソン・センタード・ケアへの取り組み、地域福祉の推進・・・どれも私にとって揺るぎないテーマとして、常に心の中心にありました。

特に、新型コロナウイルスへの対応は、忘れがたい経験となりました。利用者の皆さまの人権を守るため、ご家族とのつながりを絶やすことなく、人と人との絆を大切にする——そんな想いから、世界が異常な状況下にあるなかでも、面会制限を行わないという決断をいたしました。
未知の病への挑戦であり、非常に大きな覚悟をともなうものでしたが、その背中を押してくださった経営陣、そして共に取り組みを進めてくれた職員の皆さんに心から感謝しています。

そんな中、私自身が体調を崩し、ご迷惑やご心配をおかけすることとなりました。障がいが残る結果となりましたが、それでもなお——経営陣・職員の皆さんの温かな支え、そして利用者・ご家族の皆さまの深いご理解に励まされ、困難を乗り越えることができました。

また、海外人材の登用など、これまでにない挑戦にも取り組みながら、新たな仲間とともに歩んできた日々は、私にとって何ものにも代えがたい宝物です。 改めまして、長年にわたり温かいご支援とご協力を賜りましたこと、心より御礼申し上げます。 今後は法人内において、在宅支援を軸に微力ながらお手伝いさせていただく予定です。「なごみ」がこれからも、誰もが安心して集えるあたたかな居場所であり続けることを願い、これまでの経験を活かしながら、引き続き皆さまのお力になれるよう努めてまいります。

これからも「なごみ」の歩みをどうぞ温かく見守ってください。 暮らしに、人生に――これからも笑顔が咲き続けますように。

福留 千佳