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手記「きずなとの出会いと夫の晩年」

 更新日:2017年5月9日

 夫がパーキンソン病と診断され、徐々に心身が壊れていく日々が始まりました。

 安心してお願い出来そうな介護施設がなかなか見つからず2人で毎日暗い気持ちで途方にくれていた時、地域包括支援センターを通して、「きずな」を紹介していただきました。 今迄と違って親身になってこちらの思いを聞いて下さり、「最後まで自宅で介護できますよ。」ときっぱり言われるケアマネさんの言葉に一瞬耳を疑いました。入所する気持ちもない夫にどう説明してよいか分からずにいた時、1カ月お試しで通所されますかと声をかけていただいたのが、幸運へのスタートとなりました。

きずな・総セン通所合同もちつき大会

 夫は優しいスタッフの皆さんによくしていただき、その後1日たりとも不満を言ったこともなく、6年以上もの日々を家族のように愛されて過ごすこととなりました。 行き届いたお世話を受け、遠くに離れて住んでいる娘と息子の代わり以上によくして下さり、きずなさんという優しい家族に囲まれて過ごせる日々に夫も私も心から感謝で幸せでした。 

 夫の介護が始まった時に私が決心したことは、「変化ある毎日と、心優しい人に囲まれる環境を作ってあげたい。」この2点だけでした。 それを満たして下さったのがきずなの皆さんでした。他にも小規模多機能居宅型介護施設があると聞いていますが、きずなのような行き届いた所はないということが分かりました。 やはりライフサポートという大きな母体により外出支援や訪問看護、あらゆるニーズに応える事業が備えられており、何よりも「企業は人なり」の精神がその底に流れていることを日々実感しました。

 このような介護生活を送れたことは介護保険が整ったお陰かもしれませんが、私のまわりで老々介護で疲労困憊した日々を過ごされている方を見聞きする度に、一人でも多くの方がこのような素晴らしい施設や制度に出会い晩年を心強いサポートを受けて過ごされますようにと願わずにはおれません。 

 夫の朝夕車での送迎に加え、出来るだけ足が弱らないようにとエレベーターを使わず階段を利用させて下さったり、時間を作っては散歩や買い物にも同行して下さいました。 家族でも気づかないような夫の立場にたった提案をして下さり、又季節に合わせた行事がいつも用意されていて、もともと社交的ではない夫でもそれをとても楽しみにしていました。 足指を痛めた時も、足湯を使わせて下さったり、私は安心して自分の仕事や一人の時間を過ごすことができ、又ショートステイを週に2回も利用させていただき、起こされずにゆっくり睡眠をとる事ができて私自身の健康や体力も支えていただきました。

 「入院したくない」と願い続けていた夫にとって、最後の数日を除いて自宅にいることが出来たことが何よりも感謝です。

 夫の夢を、そして家族の願いを叶えて下さったきずなの皆さん、本当にありがとうございました。皆さんのご親切は決して忘れません。皆さんから日々学ばせていただいた人の痛みに寄り添うということをしっかり胸に覚えて、これからは私のできる範囲でまわりの方々のお役にたてるようにと願い、努めたいと思います。このきずなさんとのご縁は私たち夫婦にとりまして一生の宝物です。きずなのご発展と皆様のお幸せをお祈りしております。       

2017年3月30日
K・M