更新日:2018年8月12日
COCOROは重度の身体・知的の重複障がいを持った方々が利用されております。さまざまな場面で介助が必要な方々が多く、食事もそのひとつです。
食事というものは人間にとって楽しみであり、生きていく上で欠かせないものということは職員個々頭の中ではわかっていても、食事をお手伝いして食べてもらう側として、メンバーのみなさまが「食事を楽しく、安全に」召し上がってくれているのかと考えると、日々悩みが積み重なっていくばかりでした。そこで、大阪急性期・総合医療センターで摂食・嚥下障害看護認定看護師の資格をお持ちの山本陽子先生に法人研修を実施してもらうことになりました。
山本先生からはメンバー個々の噛む力、飲み込む力を観察し、それに合った食形態で提供することが必要であるということを学び、COCOROでは研修を基に観察から記録、そして、職員同士の意見交換を重ねていくことから取り組んでいこうということになりました。
後日、山本先生に再度COCOROにお越し頂き、実際提供している食形態の確認や食べる時の姿勢なども見てもらい、直接指導をいただきました。また、メンバーのご家族さまにも見学に来てもらい、いっしょに学びの時間も作ってもらいました。
そのご家族さまより、「今までしっかり噛んで、しっかり飲み込んでという思いが強く、余計にエネルギーを使わせてしまっていたんだなと気づきました。食事の方も噛みやすい柔らかいものを工夫して作るようになりました。楽しくなってきました。」という言葉をもらいました。
私たちCOCOROスタッフもメンバーのみなさまに「食事を楽しく、安全に」を合言葉に、今回の研修で学んだことを今後の実践として生かしていきたいと思います。