すみよし福祉の街づくり構想(7)
福祉の見直しを見すえて・・・
ライフサポート通信 第7号
2004年11月20日
その人らしさをつつみこむ地域づくり
現在、厚生労働省では2006年の介護保険制度見直しに向けての議論がなされています。その背景として
- 利用者の増加…今後も高齢者人口の伸びにより2015年には3300万人の利用者が予想される(現在の1.3倍)(厚生労働省調べ)
- 家族構成の変化…独居の方の割合が高くなることから、地域ケアが課題
- ケアのモデルの変化…身体的な介護中心から痴呆への対応も大きな課題になってきた。
障害者福祉についても見直しがなされようとしています。これも背景にあるところとして…
- 利用者の増加…これまでの施設収容中心から、地域での生活を求める利用者が増加し、財政的にも大きな規模となった
- 多様な活動への要望…社会参加への高い要望・就労のあり方(企業雇用以外にジョブコーチ制度の活用など)・障害の状況にあわせた活動内容の見直し
利用者の要望は多様になっていき、福祉の財政は厳しくなるといった状況をみて、ライフサポート協会では、今後福祉に求められるキーワードは「地域密着」と「多様な参画」にあると考えています。すなわち、高齢になっても、障害があっても、また、どのような状況であったとしても、「その人らしさ」を、多くのつながりで自然に包み込めるような地域を創造していくことです。どのようにして実現するのか?私たちの事業の大きな課題です。現在、各事業でも、将来の福祉を見据えて、様々な視点からとりくみをすすめています。
- ジョブコーチ制度…障害をもつ人が就労する際に本人を援助し、困難に感じている点をともに解決するのと同時に事業主に対しても雇用上のアドバイスをするといった役割を担う職員を配置するものです。
私たちの主張 Index
- 人が大切にされ支え合う町づくりをめざして
- 住吉総合福祉センターを住民交流の拠点に
- いつでも、どこでも、だれでも、自由に福祉を
- 安心の地域生活、応援します!
- よみがえれ!地域力
- 障がいをもつ人の“働く・暮らす”を問い直して
- 福祉の見直しを見すえて
- 2004年度ライフサポート協会の活動報告
- 自立する意味を問い直してみませんか
- 地域福祉のカギは人材育成!