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すみよし福祉の街づくり構想(8)

2004年度ライフサポート協会の活動報告

ライフサポート通信 第8号
2005年3月7日

「その人らしく」の地域づくりをめざして・・・

 社会福祉法人ライフサポート協会では「すべての人が尊敬され、ともに暮らしていける地域社会の創造」をいちばんの支援の理念として、高齢の方・障害のある方への各事業をおこなってきました。

 とりわけ昨年は特養「なごみ」の開所と在宅部門の移転にはじまり、「ふうが」の開所「おがり」の移転拡張、余暇生活支援センター「じらふ」の開設と各種事業も開始するなど、たくさんの新しい事業を始めた年となりました。

 今回は新しい事業だけでなく、以前からご利用・ご支援いただいているすべての事業の昨年を振り返ってみることにしました。紙面の都合で印象的なとりくみのことやひとこと程度の簡単なご報告になっていますが、いずれの部門でも、「もてる力を発揮していただけるように」「必要な支援は各部連携のもと、もれなくおこなえるように」を心がけてまいりました。

 今年は介護保険制度や障害者福祉も改革の方向性が出される年になります。制度の変更がなされても、法人の理念は変わらず「その人らしく」を実現できる地域づくりにむけて各部門ともがんばってまいります。

特養なごみ
『我が家(うちんち)』~その人らしい在宅生活の継続~をめざした開所の初年度を終えようとしています。3つのユニットごとの個性も少しずつ見えてきたこの頃・・・入居者の方のしたいことの実現が10数人のユニットごとにできてきつつあります。
 ショートステイも5月からスタートし、5つのショート居室がフル回転! スタッフだけでなく入居者の方々も、ショートで来られる方を楽しみに待ってくれています。
なごみ居宅介護事業部
「どこに相談に行けばいいのやら・・・?」の声に少しでもお答えできるようにと、新設したなごみでは、正面玄関に相談カウンターを設置しました。この一年毎日多くのご相談を頂き、なかなか十分に対応できないこともしばしばありましたが、来年はよりスピーディな対応を心がけて頑張ります。
在宅介護支援センター
 施設の移転で相談件数も3倍に増え、東奔西走の毎日です。
 地域交流スペースを活かしたまちかど喫茶の展開や地域福祉計画への参加、他の支援センターとお達者教室の合同開等々。これからも「地域」と「交流・つながり」をキーワードにがんばります。
なごみデイサービス(介護保険制度の高齢者デイサービス)
 なごみデイサービスは、3月より新しく広い施設に移転し、また利用者の方も増え、時間も以前より延長しました。夏には、3階の露天風呂での入浴。青空との一体感のもと、温泉気分を楽しまれていました。
 また、デイルーム横の広いベランダで園芸にも取り組み、実ったトマトやナスを漬け物にしてみんなで賞味しました。恒例の「デイ夏祭り」では縁日さながらの雰囲気の中、大いに盛り上がり利用者の方もスタッフも童心に帰ったような時を過ごしました。
訪問介護事業部( なごみヘルパー)
 今年はなんといっても災害が多く、例年にない台風の数が直撃する中、なごみヘルパーは台風を吹き飛ばす勢いで、365日欠かさず派遣を継続できました。 来年度も在宅サービスの要としてがんばります。

食事サービス
 4月より特養開設にともない、現厨房での食事サービスがリニューアルスタートし、1日3食・365日の提供業務となりました。生活支援型食事サービス(配食・会食)は、現在133名の方がご利用され、1ヶ月2500食を超えるお弁当を雨にもマケズ風にもマケズNPO住吉スタッフの方々がお届けしています。
住吉総合福祉センター(事業部)
 高齢者の生きがいと健康づくり推進事業として、夏ばて防止料理・リハビリ・ウオーキングなどをテーマにした各種講習会や、確定申告や災害対策といったテーマでの講演会、日帰り旅行などを企画しました。
 また、総センまつり・もちつきなどの行事でも、センターの利用者だけでなく周辺の住民の皆さんの参加もあり盛況でした。
 各事業の要になるのは「ひと」のつながりです。高齢の方・障がいをもつ人への支援を学んでいただけるようヘルパー講座やボランティア講座を企画し、受講を通じて各事業にかかわっていただいた方もおられました。これからも地域の「つながり」の拠点となるような様々な企画に取り組んでまいります。
イブニングサービス(障がい者デイサービス夕方~夜の事業に
利用者同士が話し合いながら内容を考えて、「やりたいこと」の実現を目的として今年も活動してきました。夜の時間の為、日ごろもゆったりと過ごしていますが、外出やパーティの時も昼とはまた違ったムードを楽しめるものになりました。
ふれあいデイサービス(介護認定が自立判定の方)
 白鳥や花瓶の製作は、かなり根気のいる作業でした。「肩が凝る」などといいながらも二つ三つと完成させてお友達にプレゼントをされた方もいました。来年度も利用者とともに考えながら進めていきます。
心の相談ネットふうが(精神障がい者地域生活支援センター)
 8月に開設して以来、催しやサロン提供による仲間同士のつながり支援や、もっと自信をもって生活できるようパソコン講習など行ないました。また福祉制度が大きく変わろうとしている今、関係機関とのネットワーク形成に力を入れています。
オガリ(知的障がい者通所施設)

2004年オガリを「うた」に詠んでみました

パンづくり
 始めたばかりでまだ慣れず
  今年こそはと売り出し夢見て

どのような障がいあってもこの街で
  働き暮らす希望を抱いて

作業所の移転とともに人も増え
  にぎやかなことこの上なきかな

ガイドヘルプ・きりん(障がい児・者ガイドヘルプサービス)
 

余暇の充実、本人の主体的な生活の支援、家族支援(レスパイト)を目的として10月に開始しました。みかん狩り、電車を乗りついで王子動物園、雪山などへの外出…。カレー作りの時には、普段小食の子もペロリと食べてしまいました。
 来年度は更に、多角的なサービス提供をしていきたいと考えています。

障害児デイサービス・キリン

子どもの放課後の活動場所として、長期休暇に来る場所として2004年2月に開設しました。余暇活動を充実して、安心・楽しい・うれしい・感動する時間を大事にしています。来年度もみんなが楽しめる経験がたくさんできるように、いろんな企画をとりくんでいきたいと思います。

私たちの主張 Index

  1. 人が大切にされ支え合う町づくりをめざして
  2. 住吉総合福祉センターを住民交流の拠点に
  3. いつでも、どこでも、だれでも、自由に福祉を
  4. 安心の地域生活、応援します!
  5. よみがえれ!地域力
  6. 障がいをもつ人の“働く・暮らす”を問い直して
  7. 福祉の見直しを見すえて
  8. 2004年度ライフサポート協会の活動報告
  9. 自立する意味を問い直してみませんか
  10. 地域福祉のカギは人材育成!